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株を始める前に知っておくべきルール

スマホひとつで誰でも簡単に取引ができると言っても、株取引にはいくつかルールが存在します。それを知らないと狙った利益が受け取れなかったり、損失を出してしまったり、知らずに違法な取引をしてしまうことがあります。
これらのルールは、フェアな市場を守るために設けられています。
違反すると厳しい罰則があるので、基本的なルールを理解してから株を始めましょう。

「知らなかった」じゃすまない株取引の注意点

受け渡し日が3営業日であることに注意

受け渡し日とは、売買した株券を現金と交換する決済日のことです。
売買した日から数えて3営業日後となります。
1日(月)に売買したら受け渡し日は3日(木)、4日(金)に売買したら土日を除いて翌週の9日(水)が受け渡し日となります。
受け渡し日までは現金化することができません。
通常は、企業は決算月の月末を権利確定日としているので、その日までに株主として登録されていないと、配当金や株主優待を受けることができません。

同一日、同一資金で同一銘柄は買えない。差金決済の禁止

信用取り引きを除いて株は現物取引しかできないので、受け渡し日には必ず口座に買ったぶんだけの現金がなければなりません。
そのため、同一資金で同一受け渡し日になる同一銘柄を売買できないのです。
例えば、証券会社に10万円を預けておき、朝7万円で株を買い、昼に8万円になったのでその日のうちに売却して1万円の利益を出した。
しかし、夕方に6万円まで下がった。また買って同じように利益を出したいところですが、これはできません。
売った買ったと株取引するとリアルタイムでお金が動いているように感じますが、本当のお金の動きは三営業日後になるためです。
この場合は、7万円と6万円で二回買い、8万円で売っているので、購入額が13万円になります。
しかし口座には10万円しかないのですから、3万円足りないことになるのです。
差金取引とは、買値と売値の差額のみを取引する方法で、信用取り引きやオプション取引などにしか認められていません。

インサイダー取引の禁止

インサイダー取引(内部者取引)は金融商品取引法で規制されています。
インサイダー取引とは、会社の内部者しか知り得ない重要な情報(合併、新商品や新サービスの発売や休止、売り上げ)を公表前に知って株取引をすることです。
違反した場合、5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金が課せられます。
法人の代表者、法人の代理人、従業員がインサイダー取引を行った場合はさらに厳しく、5億円以下の罰金です。
ドラマの話と思われるかもしれませんが、インサイダー取引は意外と身近です。
例えば、ある会社の役員をしている親族から「会社で特許をとったんだ。
来年商品として発売する。これは売れるよ!」と聞き、応援してあげたいと株を買ったとします。
この情報が公開前のものなら、インサイダー取引です。
インサイダー情報は、公開されてから12時間後にインサイダー情報ではなくなるので、新聞など2つ以上のメディアに情報公開して12時間後に買えば問題はありません。

成立させる気のない買い注文、売り注文を出してはいけない

見せ板、見せ玉と呼ばれる行為のことです。
これは、売買成立させる気のない大量注文を出して、他の株主の動きをコントロールしようとする行為のこと。
例えば、大量の買い注文を出すとその動きを見た他の投資家は「これは上がる」と見込んでそれよりも高い価格で買い注文を出します。
見事株価が吊り上がったところで、買い注文をキャンセルして、逆に売り抜けるのです。
これは金融商品取引法で規制されています。
そんなつもりがなくても、間違って出した注文を度々キャンセルしていると、見せ板行為と疑われてもおかしくありません。
初心者の方は、十分注意しましょう。

一時的に売買できなくなる「特別気配」に注意

上場している会社に何らかの事件が起きたり、経営危機に陥ったり、社会情勢が変わったりすると、買い一色、売り一色のように売買が極端に偏ることがあります。
その場合は、値段を調整するために一時的に売買が中止されます。
この状態を「特別気配」と言います。
特別気配になると取引できません。
株価が上がっている場合は問題ありませんが、下がっている時は売却できないので損切りができないのです。
経営状態の悪化は兆候を読み取ることができますが、例えば不祥事の発覚がスクープされたりすることは、まったく予知できません。
そういったリスクを念頭に置いておきましょう。

知らずに失敗を招かないよう、上記5つは鉄則です

インサイダー取引は違法性が想像できると思いますが、その他は株取引独特のルールと言えます。意図しなくても違反すると罰則がありますので注意しましょう。
また、特別気配などのリスクについて知ると、「一銘柄集中買い」のようなやり方がマズイということがおわかりになると思います。
株価はある程度規則性を持って動くので、予測も立てられるのですが、突発的な事件も十分起こりえます。